☆今週のお題「お父さん」☆
ということで、少し自分の父について書いてみようかなぁと思います。
私は、父が48歳の時に生まれた子供です。
つまり、干支4週分もの年の差があります。
父は若い頃、学問に没頭していた期間が長く、周りの友人たちが入籍をし家庭を持ちマイホームを購入する中、マイペースに人生を歩んでいたようです。
(というか結婚するのは愚かなことだと、一時期本気で思っていたらしい)
そんな父が結婚したのが38歳の頃で、相手は当時28歳だった母。
現在の平均初婚年齢などと照らし合わせても、晩婚ですね。
そして、そのおかげでできあがった関係が、昭和初期生まれの父と、平成初期生まれの私。火星人と金星人とはこのことでしょうか。
ちなみに父が産まれた頃はまだ戦時中でポツダム宣言も出ていませんし、赤ちゃんの頃はヤギのミルクで育ち、6人兄弟だったのが生き残ったのは父含めて3人、卵はごちそうで病気の時しか食べられなかったというのですから、完全に時代背景が違うなぁという感じ。アニメといえばポケットモンスターな私と、赤胴鈴之助という父。
(もはや一休さんですらない)
タイムスリップばりに違います。半世紀違います。
ただ、昭和初期生まれというと何となく頑固おやじなイメージがあるのですが、全くそんなことはなく怖いと思ったこともありません。
とにかく優しいお父さん、という感じで、小学生の頃父を見た友人は、必ず「優しそうなお父さんだね」という感想を述べたものです。
個人個人の性格がありますから、時代ごとのイメージってあまりあてにならないなぁとこの頃から思っていますw
更に父の両親、つまり私の祖父母はなんと明治の生まれで、父の実家にはあの石川五右衛門の処刑にちなんだ五右衛門風呂が残っており、平成生まれで五右衛門風呂に何度も入ったことがあるのは後にも先にも自分ぐらいではなかろうかと思っています。
ドラム缶のようなものにお湯を張り、底は木製の鍋蓋が沈んでいるくらいで、風呂の底が見えない五右衛門風呂は、子供心にとても怖かった・・・w
そしてそんな私の心を知ってかしらずか、容赦なく薪をくべていく祖母のこともよく覚えています笑
また、学校の課題で「両親が子供時代にしていたお手伝い」というものがあったのですが、父に聞き取りをした結果回答は「麦ふみ」。
五右衛門風呂のことといい、麦ふみといい、発表したときに先生が豆鉄砲くらったような顔をしていたのが印象的でした( 一一)
ちなみに、父の職場では職員に子供ができたらおめでたニュースとして社内報に掲載されたらしいのですが、我が父は年をとってから赤ん坊(つまり私)が生まれたことが本気で恥ずかしかったらしく、「どうか子供の誕生について社内報には載せないでほしい」と当時の上司に懇願したらしいw
ただ、その当時の上司の方が「何を言う!こんなにめでたいことを恥ずかしがることがあるか!」と仰ったらしく、晴れて私の誕生は父の職場に知らしめられることとなりました、チャンチャン☆
その後のことは知りません←
ただ、実際周りに話を聞いても、自分以上に父親と年が離れている人には会ったことがないので、父の気持ちもわからなくはありません。
自分も高校生の頃に何気なく父親の年齢を言ったら「おじいちゃんと孫じゃん」と言われる始末(言った本人からは全く悪気を感じなかったので、正直な感想だったのでしょう)。
ただ、それでも全く恥ずかしいと思ったことはありませんでした。
なぜなら・・・
父親の見た目が実年齢と比べて恐ろしく若いから。
そう、我が父最大の特徴は、異常なまでの見た目の若々しさ。
基本-10歳以上の見た目は保っている気がします。
母曰く「迫力は一時ほど無くなった」とのことですが、自分に言わせれば正直「異形の者なんじゃないか」と思うくらい見た目と年齢が釣り合っていません。
髪の毛も黒髪がふんだんに残っていてふさふさ、肌もつやつや、声もでかくて気が付けばいつも外を散歩しまくっている不思議な父。
人生いろいろ、生涯現役で働く!が口癖。
今年いよいよ70代後半に差し掛かるのですが、先ほどAIの年齢判定アプリを試してみたところ、66歳という結果がでました←
本人はそれでも納得がいかないらしく、少し落ち込んでいましたが(いや十分でしょう
そんな父は、現在毎日が幸せそうです(それが何より
勤め人を早期退職し、自営業者になってからは好きな仕事をしていて、とても幸せそう。
(ひょっとしてそれが若さの秘訣!?)
本人曰く要領が良い方ではなく、最近では特にPC操作や最近の情報技術の進歩についていけず苦労しているそうなのですが。
それも、平成生まれの娘に諸々を教わりながら、カバーしています。
性格は、女優綾瀬は〇かの男バージョンといってもよいくらい天然。
何かというと「何事も勉強だ」と捉え、物事を良い方向に意味づけしており、たぶん幸せを感じるのが上手な人なのかなと。
子供の頃は、父が何をしているかなんて全く知らなかったのですが(聞いても教えてくれなかった)、大人になり、何の因果か父親と同じ職業に就いたこともあって、現在では仕事のことを相談できる頼れるお父さんです。
娘に仕事のアドバイスをしている父はどことなく嬉しそうで、いつもニコニコ。
年が離れているため、幼い頃から話す度に「一緒に居られるのはあと何年かなぁ」と考えてしまうのですが。
最近では、なんとなく私は父と性格や考え方がとても似ているので、将来私は父のようになっていくのかなぁと思ったりしています。
そして先程「娘とうなぎを食べに行くことが夢だ」と話していたので、近々うなぎ屋へ行くことになりそうです。
なんだか、照れくさいですが。
昭和初期生まれの父、平成初期生まれの私。
これからも仲良く、楽しいことを共有していきたいと思います。
気づけばこの記事を書くのに2時間も費やしてしまいました。
父との思い出は書いても書ききれないようなので、ここら辺で終わりにしたいと思います。
読んでいただきありがとうございました<(_ _)>